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2024/10/06 (日)

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アジアパシフィックアマチュア選手権|Final Round レポート 中国選手が上位を独占 ウェイニー・ディンが優勝 中野は3位に終わる!

太平洋クラブ御殿場コースでの開催となった第15回「アジアパシフィックアマチュア選手権」。本大会はアジア太平洋地域のアマチュアゴルフをさらに発展させるための共同イニシアチブとして、アジア太平洋ゴルフ連盟、マスターズトーナメント、R&A によって 2009 年に創設された。優勝者にはマスターズトーナメントへの招待と全英オープンの出場権が与えられる。2010年、2011年に優勝した松山英樹は2021年のマスターズ優勝への道筋を本大会からスタートさせたと言っても過言ではない。松山の他にも、2018年には金谷拓実、2021年には中島啓太が優勝している。今大会には日本での大会だけに日本選手に期待がかかる。

3日目の第3ラウンドを、5番のパーパットを残してサスペンデッドとした中野麟太朗。2打差のトップとは言え、「ショットの調子もあまり良くありませんし、明日は30ホール以上プレーするのですから、まだ分かりません」とクラブハウスに戻ってきて不安気なコメントをしていた。
最終日を微妙な距離を残してスタートした中野だったが、不幸にも不安が的中してしまった。最初の1打となる1メートルのパーパットを外してボギー、続く6番でもボギー。第3ラウンドの結果は、5バーディー、3ボギー・1ダブルボギーの「70」で、通算7アンダー。トップタイのズーチン・ジョー(中国)とウェイニー・ディン(中国)に2打離された。

最終ラウンドも流れは悪く、2番、6番でボギー。アウトは通算5アンダーまで落とした。一方で、今大会出場者中で最上位の世界アマチュアゴルフランキング4位のディンは2つ伸ばして通算11アンダー。ジョーは9アンダーのまま。残るはインの9ホールで圧倒的にノーチャンスに思えたが、中野は諦めなかった。10番から3連続バーディーを奪取して、11番でボギーを叩いたディンに12番を終えた時点では3打差までカムバックした。中野は15番をバーディーで、2打差まで迫った。しかし、その後なかなかバーディーを取れず、逆にディンが17番でバーディー。通算12アンダーに戻し、最終ホールを残して3打差となってしまった。

最終ホール、ディンはティーショットを左のバンカーに入れてレイアップ。中野は2オンを果たしたが、ディンはサードショットをピン右奥のグリーン外に外すもボギー以上の可能性は低い。中野のイーグルパットは惜しくも外れてバーディー止まりで、通算10アンダー。ディンは着実にパーで通算12アンダー。ディンが来年のマスターズと全英オープンの出場権を得た。

来年の全英オープンの最終出場資格を得られる2位には通算11アンダーのジョー。中国選手が特権を獲得。中野は惜しくも3位に終わった。
中野は、「4日間ディン選手と回って、勝つとはどういうことか、彼の強さが分かりました。自分にはまだマスターズや全英オープンに出場する資格がないことを思い知らされました。僕に期待してくれた人たちをガッカリさせてしまいましたね」と、悔しさというより自分の実力の不甲斐なさを噛み締めていた。
優勝したディンはコースの印象について、「悪天候が続いたにもかかわらず、コースコンディションが素晴らしかった。3日間雨が降ったのに、グリーンに水が溜まらないのは凄い。難しかったのは、フェアウェイにボールが行かないとバーディーチャンスがこないことです。バンカーの場所もトリッキーなので、どこを狙わないといけないのかを考えることが重要になるところです」とコメントした。

Photo by TM PHOTOLINKS

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