8/27:Final Round レポート
プロの部優勝はP.マークセン
太平洋クラブ会員ベストアマは藤井幸博選手、
著名人の部ベストアマは谷繁元信選手
シニアツアープロ84名と、予選会で出場権を獲得した太平洋クラブの会員36名、著名人18名の計138名が出場した「第10回マルハンカップ太平洋クラブシニア」
最終日もこの時季の割には若干蒸し暑さはあるものの、快晴に恵まれ(天候: 晴、気温: 30.2度、風向:3.2m/s、風向: 東)ましたが、優勝争いは混沌として、最終的には今大会過去に3勝しているプラヤド・マークセンが飯島宏明とのプレーオフを制して、御殿場コースで初めて、通算4勝目を挙げました。
初日の7アンダーでトップの宮本勝昌が2番、3番で連続バーディーを取り、そのまま逃げ切るかに思えましたが、同じ最終組で回る飯島宏明もアウトで2つ伸ばし、宮本に2打差だったプラヤド・マークセンが3つ伸ばし、宮本のリードは1打という僅差となりました。
インに入ると、10番、11番をマークセンがバーディーとして通算10アンダーでトップに立ち、逆に宮本が12番でボギーを叩いて通算8アンダーに後退。俄然、マークセンが優位に立ちましたが、飯島が11番はボギーながら、10番、13番、14番、16番を取り、残り2ホールを残して通算11アンダーとマークセンを1打上回りました。しかし、飯島は17番で痛恨のボギー。最終18番パー5での決着となりました。
その18番、両者ともフェアウェイからのセカンドショットをピンが立つ下の段に乗せ、最初にパットした飯島のボールがあわや入るかと思われましたが、カップの横をすり抜けてバーディー、ほぼ同じラインのマークセンのイーグルパットは僅かにショート。両者通算11アンダーでプレーオフに持ち込まれました。
18番でのプレーオフ1ホール目。飯島がティーショットを右に曲げて4オン、マークセンは“飯島の苦戦するショット見て、池に入れなければ勝てるかも”と思ったそうで、セカンドショットを確実にグリーン左手前に運び、アプローチショットをピン手前1メートルに寄せました。先にパットした飯島のパーパットは惜しくも入らずボギー。マークセンはバーディーパットは外したものの、イージーパーパットを入れ、御殿場での初優勝、今大会4勝目を挙げました。
御殿場コースに移って最初の年(2020年)はコロナ禍で出場できず、一昨年は28位タイ、昨年は16位タイ、3年目の記念大会での優勝となりました。
「この2年間、御殿場コースで優勝争いできなかったのは、パッティングが不調だったから。関西のコース(六甲コース)も御殿場コースもコースのコンディションが良く、プレーしやすくて大好き。特に御殿場コースはレギュラーツアーでプレーしていた頃から、コースが綺麗なだけでなく、何と言っても富士山が見えるのでとても気に入っています。お気に入りのコースで優勝できて嬉しい」と、表彰式後のプレスインタビューで語っていました。
3位には通算10アンダーで高橋朋戴、宮本が通算9アンダーで4位、平塚哲二とソク ジョンユルが通算7アンダーで5位タイでした。
注目の太平洋クラブ会員のベストアマ争いは、初日パープレーでリードしていた斉野恵康選手と1打遅れをとっていた藤井幸博選手が通算パープレーで並びましたが、「最終日のスコアの良い選手が優勝」という規定から、同スコアながら藤井選手が初優勝しました。
藤井選手は、「念願の優勝を果たせて、凄く嬉しいです。同スコアでなく、しっかり差をつけて優勝したかったですが、いずれにしてもこの大会に優勝することを目指してゴルフに取り組んできたので感激しています」と喜びを噛み締めていました。
また、著名人の部は初日トップで前年優勝の実績がある広島東洋カープOBの前田智徳選手が、最終ホールでイーグルを取りましたが、「とにかくティーショットが左に曲がって全然ダメ、ダブルボギーを4回も打ってしまいました」ということもあり、初日は前田選手に4打差だった横浜DeNAベイスターズOBの谷繁元信と通算11オーバーと並んでしまい、最終日のスコアが良い谷繁選手の優勝が決まりました。
谷繁選手は「著名人の部をつくっていただいた最初の年の一昨年の初代チャンピオンだったのですが、昨年は前田選手に負けてしまったので、前田選手に勝って2回目の優勝ができて良かったです」と穏やかに語っていました。