Final.Round||2022.08.28
プロの部優勝は藤田寛之
太平洋クラブ会員ベストアマは千野英樹選手
著名人の部ベストアマは前田智徳選手
シニアツアープロ74名と、予選会で出場権を獲得した太平洋クラブの会員36名、著名人16名の計126名が出場した「第9回マルハンカップ太平洋クラブシニア」。
最終日は朝から小雨が降りましたが、午前中に一時止み、お昼過ぎからは小雨が降ったり青空が覗いたりしながらも安定した天候でした。
ただ、気温は23度前後の涼しさで、選手はプレーしやすそうでした。(天候: 小雨、気温: 22.2度、風向:2.9m/s、風向: 東北東)
初日のトップ4アンダーが6人、3アンダーが2人、2アンダーが6人、1アンダーが11人とトップから3打差以内に25人いることから誰が優勝するかはまったく予想がつかない展開で最終日がスタートしました。
最初に大きくスコアを伸ばしたのは、初日1アンダーで15位タイだった秋葉真一で、アウトを1イーグル3バーディーと5アンダーをマーク。通算6アンダーとして14人抜きで一時トップに立ちましが、最終組の1組前の藤田寛之と桑原克典が3アンダーで回って通算6アンダーで並び、さらに最終組の宮瀬博文と崎山武志が4アンダーで回り、通算8アンダーで抜け出たように見えました。
ところが、桑原が10番、11番を連続バーディー、藤田が11番でイーグル。またトップに通算8アンダーで4人が並び、11番を終えた時点で(秋葉は16番)1打差に秋葉と深堀圭一郎が続く大混戦となってきました。
流れが変わったのは12番からで、藤田が12番でボギー(7アンダー)、宮瀬も12番、14番でボギー(6アンダー)、桑原が14番でボギー(7アンダー)、崎山が13番、14番でボギー(6アンダー)とする一方で、秋葉が14番でバーディー、17番もバーディーで通算8アンダーでクラブハウスリーダーとなり、後続次第となりました。
最初に秋葉に追いついたのは13番でバウンスバックした藤田で、藤田は15番でもバーディーで通算9アンダーで単独トップに立ち、16番以降も危なげなくパーを取り続けて念願の御殿場での初優勝を挙げました。
「御殿場コースには芹澤信雄師匠のアカデミーもあり、私もスタッフの一員ですから、いつも応援してくださっている太平洋クラブの会員の皆さまにも喜んでもらえて良かったです。また、静岡県のコースで優勝できて県民の皆さまにもお返しできて嬉しいです。2年前のシニアデビュー戦だったこの大会では初日のリードを守れず悔しい思いをしました。リベンジとか雪辱を晴らす、という気持ちはありませんでしたが、とにかく御殿場コースで優勝したかったので、本当に嬉しいです」と、御殿場コースでの念願の優勝の喜びに浸っていました。
通算8アンダーの2位タイは秋葉、崎山、深堀圭一郎。通算7アンダーの5位は桑原克典でした。
注目の太平洋クラブ会員のベストアマ争いは、初日1アンダーで回った千野英樹選手が4つスコアを落としましたが、通算3オーバーで初優勝しました。
千野選手は、「ギックリ腰明けでまだ少し腰が不安でしたが、一緒に回った前田選手が凄く良いゴルフをするので、引っ張られた感じで何とか持ち堪えられました。とにかく、この大会に優勝したくて何年も挑戦してきたので、疲れましたがとても満足しています」と喜びを噛み締めていました。
2位は通算5オーバーでディフェンディングチャンピオンの吉本隆弘選手、3位は通算7オーバーの斉野恵康選手でした。
また、著名人の部は初日トップの広島東洋カープOBの前田智徳選手が34、35の2アンダー69で回り、通算1アンダーとして、全体でも28位タイとなる好スコアで初出場初優勝を果たしました。
前田選手は、「御殿場コースは田中秀道プロが米ツアーから撤退して日本に帰ってきた時にキャディーをさせてもらって以来、このコースで何かの試合でプレーしたいと思っていました。当時とは改修によってコースは変わっていますが、趣があって綺麗で素晴らしい点は変わっていません。69というスコアは私のゴルフの試合でのベストスコアタイで、このようなトーナメントで出せたことは大きな自信となります。来年もまたチャレンジしたいです」と喜びのコメントを残してくれました。
2位は通算13オーバーの横浜ベイスターズ・中日ドラゴンズOBの谷繁元信選手、3位は14オーバーの眞弓明信選手でした。