2021.5.28.fri.|本戦最終日
プレーオフの末、通算10アンダーで 伊藤 慎吾 が逆転優勝を飾る!
前日とは打って変わって、早朝から眩い太陽の光が緑溢れる江南コースに降り注ぐ最終日を迎えました。
第1組がスタートする頃から初夏らしい爽やかな心地良い風が吹き抜けていたものの、時間が経つにつれて風は不安定な強さと向きになり、波乱を予感させました。
通算8アンダーで単独首位の23歳の岩﨑亜久竜(あぐり)が若者らしく勢いに乗って逃げ切るか?通算7アンダーで単独2位の29歳伊藤慎吾が若い岩﨑の勢いを阻止するのか?はたまた、3位タイの49歳ベテラン平塚哲二が逆転するのか?同じく3位タイの23歳比嘉拓也が最終組の1組前で2日目のベストスコアタイをマークした流れで先にスコアを伸ばして最終組にプレッシャーを掛けるのか?目を離せない最終日となりました。
「比較的スコアを伸ばしいやすいアウトでいかに多くのバーディーを取り、難しいホールが続くインで耐えながらチャンスをものにできるかがポイント」と、Abema TVのラウンドリポーターを務める細川和彦プロは事前に述べていました。その言葉通りに最終組の前にスタートした多くの選手がアウトでスコアを伸ばし、まさに伸ばし合いの試合展開になることを予感させました。
しかし、比嘉がなかなかバーディーを取れない一方で、最終組は1番で3人全員がバーディー発進。最終組の優勝争いになりました。リーダーの岩﨑は2番もバーディーで通算10アンダー。単独2位の伊藤慎吾に2打差をつけ、3番はボギーながら4番のバーディーで再び2打差に。さらに7番、9番でもバーディー。
伊藤も9番でバーディーを決めましたが、アウトを終えて、岩﨑が通算12アンダーで首位、伊藤が通算9アンダーで単独2位、平塚が通算7アンダーで単独3位となり、岩﨑が圧倒的優位に立ちました。
ところが、インに入ると岩﨑は1バーディ、3ボギーの37(パー35)。伊藤は3バーディー、2ボギーの34。2人が通算10アンダーで並び、プレーオフとなりました。
プレーオフは18番で行われ、1回目はともにパーで再度18番での決着となりましたが、伊藤が2オン2パットのパーに対し、岩﨑が左のカラーからオーバーさせた返しのパーパットを外して痛恨のボギー。伊藤が岩﨑を下してツアー初優勝を挙げました。
2021.5.27.thu.|本戦2日目
冷たい雨が降り続く中、23歳の岩﨑亜久竜が通算8アンダーで首位に!
天気予報通りに朝から雨が降り始め、日中になるにつれて気温が下がる厳しい状況となった2日目。
10番ホール第1組スタートの初日首位の久常涼がいきなりダブルボギー、ボギーの波乱を予感させる展開で2日目が幕を開けました。
初日の上位選手が伸び悩む一方で、降りしきる冷たい雨に負けず、フレッシュな若手陣とともにベテランも台頭。明日の最終日の最終ホールまで目が離せない優勝争いとなりました。
まず、アウト1番スタート 初日2アンダーで20位タイの伊藤慎吾(29歳)が6バーディー1ボギーの5アンダーで回り、通算7アンダーでクラブハウスリーダーに。
続いて、初日4アンダーの7位タイだった49歳のベテランの平塚哲二(49歳)が前半のインはパープレーだったものの、後半のアウトを3バーディー1ボギーとして通算6アンダーでホールアウト。
また、初日1アンダーで38位タイだった比嘉拓也(23歳)が伊藤とともに本日のベストスコア5アンダーを記録。平塚に並びました。
さらに、ツアー(Abema TVツアー)2戦目で初日4アンダーの7位タイだった23歳の岩﨑亜久竜(あぐり)が前半のアウトで3バーディを奪取、後半のインも3バーディー2ボギーでまとめて通算8アンダーで単独トップに立ちました。
「江南コースはアベマツアーの予選会で1度回ったことがありますが、ティーショットが良ければ良いスコアが出ることは分かっていましたので、とにかく曲がらないティーショットを心掛けました。今日は1メートル前後のパットが入ったので5アンダーで回れました。雨がかなり降ってもスピードが変わらないグリーンの状態の良さに助けられたとも言えます。自分がリーダーになったことに一番ビックリしていますが、明日はこのチャンスをものにしたいと思います。」とフレッシュな若手らしく笑顔で明日を見据えていました。
2日目の上位は、単独1位が岩﨑亜久竜、2位が伊藤慎吾、3位タイが平塚哲二と比嘉拓也、単独5位が嘉数光倫となり、通算2オーバーまでの64人が予選を通過しました。
本大会は明日28日の最終日も、Ameba TVのスポーツチャンネルで午前9時から最終組がホールアウトするまでライブで配信されます。是非ご覧になってお楽しみください。
大会最終日のAbema TV中継(9:00〜)>>
2021.5.26.wed.|本戦1日目
Abema TVツアー初出場の 久常涼 が6アンダー65で単独首位
早朝から穏やかな好天に恵まれてスタートした「第7回「Abema TVツアー太平洋クラブチャレンジトーナメント」。
「若手の登竜門でもあり、ベテランの復活の舞台」でもある本大会だけに、18歳のから53歳の伊澤利光までの幅広いツアープロとアマチュアの古川龍之介を含めての144名が出場して3日間の競技がスタートしました。
コースコンディションは絶好ながら、初日は風向きが目まぐるしく変わることで選手は悩まされたようでした。午前中は北西の風でしたが、徐々に南からの風に変わり、しかもホールによっては突然風向きが変わることもありました。
そのような難しい状況の中、初日のリーダーとなったのは、今大会3番目の若さ(18歳8ヶ月)の久常涼でした。久常はアウトで4つのバーディーを取った後、インでも14番までにさらにスコアを3つ伸ばして単独リーダーとなりましたが、通常パー5のホールをパー4としている15番で痛恨のボギー。2打差をつけていた2位グループに一時吸収されたものの、16番でバウンスバックのバーディー。17番、18番はパーで、6アンダーでホールアウト。
久常は昨年の12月にツアープレーヤー転向。アマチュア時代には日本ジュニア優勝のほか、2016年には、太平洋クラブ益子PGAコースで行われた「PGAジュニアゴルフ選手権大会 太平洋クラブカップ」でも中学生で出場して個人優勝を果たしている逸材で、プロに転向して4戦目、「Abema TVツアー」は初出場です。
「15番のダブルボギー以外はほぼ思い通りのゴルフができました。ジュニア時代の個人優勝を思い起こすと、太平洋クラブのコースとは相性が良いのかもしれません。明日以降も頑張ります」と前向きのコメントを残しました。
1打差の2位には、「松山選手とは同期で、同じナショナルチームの仲間だったので、彼のマスターズの優勝には大きな刺激を受けました」と言う小袋秀人のほか、青木尉、砂川公裕、桂川有人、N・スリトンの5人が5アンダー66で並びました。
今大会は28日の最終日まで、Ameba TVのスポーツチャンネルで午前9時から最終組がホールアウトするまでライブでご覧になることができます。是非、お楽しみください。
大会2日目のAbema TV中継(9:00〜)>>